2014年02月11日

副交感神経遮断薬とは?

抗コリン薬(こうこりんやく、英: anticholinergic agent)は、アセチルコリンがアセチルコリン受容体に結合するのを阻害する薬物のことである。

抗コリン作動薬とも呼ばれる。

これにより副交感神経が抑制される。

副交感神経遮断薬とも言われるが、コリン作動性線維は副交感神経節後線維だけではない。

代表的なものに、アトロピンやスコポラミンがある。

これと逆の作用を示すのはコリン作動薬である。

従来、抗精神病薬による副作用に対して用いられることが多かったが、議論の進展と非定型抗精神病薬が登場した現代では、抗精神病薬の是正によって、抗コリン剤の使用を避けるか必要最小限とすることが推奨されている。



●アトロピン

アトロピン (Atropine) は、ヒヨスチアミン(Hyoscyamine)のラセミ体であり、化学式 C17H23NO3、分子量 289.37 のアルカロイド。

主にナス科の植物に含まれる。CAS登録番号は 51-55-8。

トロパン骨格を有し、オルニチンより生合成される。

抗コリン作用を有する薬物である。

具体的には、ムスカリン性アセチルコリン受容体を競合的に阻害することにより、副交感神経の作用を抑制し、 胃腸管の運動抑制、心拍数の増大などの作用がある。

また、有機リン剤中毒等の治療にも用いられ、地下鉄サリン事件での治療にも用いられた。

米軍では神経ガスに曝露してしまった時にアトロピンを打つ事が規定されており、「各BC兵器のタイプ別の症状をイラスト化した」簡易マニュアルが配布されている。

医薬品としては硫酸アトロピンとして用いられる。

硫酸アトロピンは無色の結晶または白色の結晶性の粉末で、においはない。

酢酸、エタノールに極めて溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。



●適応

注射液 胃・十二指腸潰瘍における分泌ならびに運動亢進

胃腸の痙攣性疼痛,胆管・尿管の疝痛、痙攣性便秘

迷走神経性徐脈及び迷走神経性房室ブロック、その他の徐脈・房室ブロック

麻酔前投薬、ECTの前投与

有機リン(殺虫剤や農薬、サリン)などの副交感神経興奮剤中毒

重症筋無力症の治療におけるコリン作動性クリーゼ

点眼液 診断又は治療を目的とする散瞳と調節麻痺






●スコポラミン

スコポラミン (Scopolamine) はトロパンアルカロイドでムスカリン受容体拮抗薬の一種。

ヒヨスチン (Hyoscine) ともいう。

アセチルコリンのムスカリン受容体への結合を競合的に阻害する。(抗コリン作用)

これにより副交感神経系の抑制を来し、虹彩括約筋の弛緩による散瞳、眼内圧の上昇、レンズ調節の麻痺、心拍数の上昇、消化管の緊張や運動の抑制などを引き起こす。

眼内圧を上昇させるため緑内障患者での使用は禁忌。

ブチルスコポラミン臭化物の注射液(商品名・ブスコパン注射液など)は、消化管の運動を抑えるので、消化管のX線及び内視鏡検査の前処置、消化管の疼痛時の鎮痙によく使われる。

また尿路結石の疼痛時に尿管を拡張させる目的でも用いられる。



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コリン作動薬とは

コリン作動性線維に作用し、副交感神経を刺激する薬物である。

コリン作動薬には、ムスカリン作用とニコチン作用があるが、副交感神経作用薬としての働きは前者に相当する。

代表的な薬物としては、受容体に直接作用するアセチルコリン、カルバコール、ムスカリンや、コリンエステラーゼを阻害するフィゾスチグミン、ネオスチグミンがある。

逆にコリン作動性線維を抑制する薬物は、抗コリン薬という。


●アセチルコリン

アセチルコリン(Acetylcholine,ACh)は神経伝達物質である。

副交感神経や運動神経の末端から放出され、神経刺激を伝える。

コリンの酢酸エステル化合物。化学式は CH3COOCH2CH2N+(CH3)3。

アセチルコリンは骨格筋や心筋、内臓筋の筋繊維のアセチルコリンの受容体に働き、収縮を促進する。

自律神経の内、副交感神経を刺激し、脈拍を遅くし、唾液の産生を促す活性がある。

アセチルコリンは酵素コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)によってコリンとアセチルCoAから作られる。

有機水銀はスルフヒドリル基と親和性が高く、これによりこの酵素の機能が阻害され、アセチルコリン濃度が低下し、運動障害を生じさせる。


通常、生体内で放出されたアセチルコリンは、酵素アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の作用で、コリンと酢酸に速やかに分解、除去される。

神経ガスはこの酵素を阻害するため、アセチルコリンが除去されず、痙攣、唾液過多、瞳孔の収縮などの症状がみられる。

一部の殺虫剤にはアセチルコリンエステラーゼを阻害する物質が含まれている。

一方、脳内のアセチルコリンの相対的減少はアルツハイマー病と関連があるとされ、コリンエステラーゼ阻害剤、ドネペジル(商品名アリセプト)が治療薬として用いられている。

一方、脳内のアセチルコリンの相対的増加はパーキンソン病と関連があるとされている。

ボツリヌス毒素はSNARE蛋白を切断することにより、アセチルコリンの放出を阻害する作用がある。

アセチルコリンの受容体は、ニコチン性アセチルコリン受容体、ムスカリン性アセチルコリン受容体に大別され、それぞれニコチン(少量の場合)、ムスカリンを投与したときに作用する。逆にアトロピンやスコポラミンはムスカリン性アセチルコリン受容体を阻害する作用(抗ムスカリン作用)がある。




●ネオスチグミン

ネオスチグミン(英: neostigmine)は、カルバメート化合物の一つで、コリンエステラーゼ阻害剤である。

フィゾスチグミンと並んで、非脱分極性筋弛緩薬の拮抗や、アセチルコリン関連の調節機能の改善に用いられる。

市販の点眼薬にもピント調節機能の改善を目的に、メチル硫酸ネオスチグミンとして含まれていることがある。

ネオスチグミンは抗d-ツボクラリン(以下、ツボクラリン)作用を有し、自律神経節、神経筋接合部におけるAChEを阻害することで、重症筋無力症、ツボクラリンによる呼吸抑制手術、非脱分離極性筋弛緩剤の拮抗に用いられる。骨格筋のニコチン受容体に直接作用するため、消化管運動亢進薬としても使用される。

・作用機序

ヒトでは、ネオスチグミンは特に消化管、神経筋接合部に作用して、AChE阻害作用を示す。

神経筋接合部でのアセチルコリンを増加させて、アセチルコリン受容体で筋弛緩薬との競合的作用により筋弛緩薬の作用を拮抗させる。

フィゾスチグミンのようには血液脳関門を通過し難く、中枢神経にほぼ移行しないため、フィゾスチグミンとは作用や適応が若干異なる。

非脱分極性筋弛緩剤の作用の拮抗にネオスチグミンを静脈内注射するにあたっては、緊急時に十分対応できる医療施設において、ネオスチグミンの作用及び使用法について熟知した医師のみが使用すること、と添付文書に明記されている。


・ネオスチグミンは以下のような適応を持つ。

●重症筋無力症

●クラーレ剤(ツボクラリン)による遷延性呼吸抑制

●消化管機能低下のみられる手術後、及び分娩後の腸管麻痺

●手術後及び分娩後における排尿困難

●非脱分極性筋弛緩剤の作用の拮抗

●弛緩性便秘症



●ピロカルピン

ピロカルピン(英:Pilocarpine)はアルカロイドの一種で、非選択的ムスカリン受容体刺激薬。

ヒスチジン由来の化合物であり、アルカロイドとしては珍しいイミダゾール骨格を有する。

有機溶媒への溶解性は高くない。医薬品としては塩酸ピロカルピンとして発売されている。

ムスカリン受容体を介して眼圧を低下させるため、点眼薬として緑内障の治療に用いられる。

また、下記の作用から内服薬の形で口腔乾燥症の治療薬としても用いられている。

副交感神経末梢を興奮させるため、汗腺、唾液腺、涙腺の分泌を促進させ、瞳孔を縮小するなどの作用を起こす。

この作用はアトロピンと拮抗することから、アトロピン中毒の治療にも用いられる(逆にピロカルピン中毒の場合はアトロピンが処方される)。

1875年、ブラジル原産のミカン科の植物ヤボランジ(Pilocarpus jaborandi)から発見・命名された。

胃酸分泌や唾液の分泌過多、血圧の低下をきたすことがある。


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中枢性交感神経抑制薬

延髄血管運動中枢のα2受容体(降圧性)を興奮させる。

その結果末梢交感神経活性は抑制され血管拡張、血圧降下がみられる。

妊娠中の人の降圧薬として使う以外は、あまり用いられていません。


メチルドパは、副作用として肝機能障害を起こす可能性がある薬なので、定期的な肝機能検査が必要です。


塩酸クロニジンは、急に服用を中止すると、「血圧上昇、神経過敏、頻脈」などの現象が現れるため、やめるときは服用量を徐々に減らしていきます。



●主な中枢性交感神経抑制薬


●塩酸グアンファシン :製品名:エスタリック(ノバルティス-持田)

●塩酸クロニジン :製品名:カタプレス錠(ロシュ)

●酢酸グアナベンズ :製品名:ワイテンス錠(アズウェル)

●メチルドパ:アルドメット錠:製品名(MSD)


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